いざ、決済代行（収納代行）サービスを導入しよう！と思っても、世の中にはたくさんの決済代行（収納代行）会社が存在し、どの代行会社を選んだらよいか迷ってしまう、どこがよいか分からないといった声をお聞きします。

ここでは、3つの切り口から、決済代行（収納代行）会社を選ぶ際のヒントを記載させていただきました。ぜひ参考にしてみてください。

～「決済窓口の一本化」編～

 通販事業者A社様の例を見てみましょう。

A社は複数の決済を導入していますが、決済ごとに異なる代行会社と契約をしていました。

  • クレジットカード決済・・・B社（決済代行会社）
  • コンビニ収納代行・・・C社（決済代行会社）
  • ゆうちょ銀行・郵便局支払い・・・ゆうちょ銀行と直接契約
  • 口座振替・・・D社（決済代行会社

あるとき、販売管理システムにそれぞれのデータを取り込んだときに、エラーが発生。
どのデータに原因があるのか分からなかったので、それぞれの決済の契約先である代行会社各社に問い合わせをする必要がありました。

これでは運用が大変です！
こんなとき、すべての決済を1つの代行会社にまとめて契約していれば安心です。

販売管理システムで決済データにエラーが出ても、契約先の代行会社のサポートセンター1か所に問い合わせをすれば、そこで問題を特定し、スムーズに対処することができます。
決済ごとに異なる代行会社のサポートセンターに問い合わせをする必要はありません。

様々な決済を幅広く提供している決済代行会社と契約しておけば、将来的に新たな決済の追加を希望した場合にもスムーズに追加対応することができますので、カバーしている決済が多く、新しい決済への柔軟性が高い決済代行会社を選ぶことが、成功のポイントとなります。

 ～「サポートセンターの使いやすさ」編～

  • ちょっとした使い方が分からず問い合わせをしたくても、サポートセンターの電話番号が見つからない。
  • 細かい状況を伝えながら電話で質問したいのに、問い合わせフォームからしかサポートセンターへの問い合わせができない。
  • 仕方なく営業部門に電話をかけたが、営業担当が外出や会議で捕まらず、問題が解決しない。

せっかく決済代行サービスや収納代行サービスを利用しているにもかかわらず、いつでも安心して問い合わせできる窓口が無ければ、何か問題が発生したときにスムーズな解決が図れず、社内の混乱を招き、エンドユーザーに迷惑をかけてしまうこともありますよね。
頼りになる専門チーム、サポートセンターが用意されている代行会社は何かあったときでも安心です。

サポート窓口は、問い合わせフォームだけでなく、電話の窓口も用意されてるでしょうか？
サポートチームの体制はどのようになっているでしょうか？

代行会社選びの際には、スムーズなサポートを受けられる代行会社であるかどうかをぜひ確認してみてください。

  

～「収納金の安全対策」編～


決済代行（収納代行）会社も一企業ですから、「破たん」というリスクがないとは言えません。
このリスクに対して、代行会社がどのような対策をとっているか？
この点も、代行会社選びの１つのポイントになります。

手数料の安さだけで代行会社を選んでしまうと、エンドユーザーから支払われた収納金が事業者の手元に入ってこない・・・という事態も起こらないとは言えません。
例えば、小規模な決済代行会社が破綻したことにより、エンドユーザーが支払った代金が事業者に入金されない。
信じられないかもしれませんが、実際に起こりうる話です。


例として、電算システムでは「金銭信託による収納金の分別管理」を導入しています。
この方法で収納金を管理している場合、代行会社（電算システム）が万が一破綻した場合でも、お預かりしている収納金が保全される、ということを意味しています。
（収納金の安全管理に関する詳細は、こちらをご参照ください。）

どんな事業者様も、「エンドユーザーから支払っていただいた収納金が事業者の元に入金されない」という事態は、避けたいですよね。
このように、決済代行（収納代行）会社選びにおいては、収納金が安全に管理されているのか？という点も判断材料に入れる必要があると言えます。

～「情報の豊富さ」編～

ある決済代行会社のサービスを使い始めたところ、サービス内容について特に不満はないけれど、新しいサービスの案内や決済に関する有益な情報、現在の運用についての状況把握やアドバイスなどをしてもらえずに、物足りなさを感じている事業者もいらっしゃるようです。
決済手数料に大きな差がなくても、サービスの追加提案、運用のアドバイス、決済業界、同業他社の動向など、いろいろな情報を教えてくれる代行会社とそうでない代行会社があります。
それは、代行会社の実績とその情報量に大きな差があるのです。

決済業界の中心にいる代行会社には、業界の動向情報が多く入ってきます。
その代行会社は、業界内でどのような立ち位置なのか？
経験や実績が豊富で、自社の立ち位置をしっかりと把握している代行会社には、このような質問にも的確に回答できるはずです。

 
また、事業者様が属する業界における決済提供実績についても、確認のポイントとなります。
例えば、化粧品通販をおこなう事業者様であれば、
化粧品通販業界でどのような提供実績があるのか？
自社と同規模であったり、さらに大きな規模の化粧品通販会社への提供実績はあるのか？
それらの提供実績をふまえた決済選び、運用の提案をしてくれているか？

代行会社を選定する際には、決済業界における各決済代行会社の立ち位置や、それぞれの業界における提供実績を確認し、頼れる代行会社かどうかの判断材料にしてみてください。